こんにちは。
団長のたまちゃんです。
嶺小PTOではここ数年、いろいろな改革を
行ってきています。
その中の一つに、情報共有をウェブ、メール
などの文章で行うというものがあります。
働いている人が増え、学校に頻繁に出向いて
会議をして、顔を合わせてコミュニケーション
する時間を取るのは大変です。そんな時、
情報共有をネット上で行えるのはとても
便利なこと。情報共有のためだけに長い会議
をすることは減りました。
しかし、顔を合わせないと新たな問題も
起こるよね。あなたも経験したことがある
かもしれないけど、解釈の違いによる人間
関係のトラブル。これ、今の時代はビジネスや
ボランティアだけでなく、プライベートの中
でも起きる可能性が大いにある。
そこで、今日はちょっと長くなるが、
とても参考になる情報をシェアしたい。
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」。
以前、ブログで紹介した日本最大級の
ボランティア組織だ。
この組織は、いくつものプロジェクトを、
Facebook上のコミュニケーションを中心に
立ち上げ、運営している。
そうすると、当然、ネット上のコミュニケーション
がうまくいかず人間関係のトラブルが起こったようだ。
そこで、リーダーの西條剛央さんという方が、
ボランティア登録メンバーに向けて書いた
「トラブルを減らすための7か条」がとても
共感を覚え、我々の活動にも役に立つと感じた
ので、ここに記載します。
以下、「人を助けるすんごい仕組み」西條剛央著より転載。
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【重要:建設的な場にするために心がけたいこと】
「ふんばろう」には志高く、気持ちいのいい人が
たくさん集まっていると思います。
それでもこじれることがあり、ネットというのは
とても難しい場だなあと思います。
普通に話していれば問題にすらならないようなことも、
すれ違いを生み、そこから決定的な決裂に至ること
すらあるのです。誰も悪くないのに関係性だけがこじ
れていく。これはとても残念なことです。
そこで自戒をこめて、以下のことを心がけたいと思います。
(1)質問は気軽に、批判は慎重に
質問は気軽にしてもいいです。相手もわからないポイント
が理解できますし、伝え方を工夫したりすることができま
すので、何かしら役立ちます。
しかし、批判は慎重にする必要があります。いきなり批判的
なコメントを書き込むと、そのつもりがなくとも、相手に
とっては「攻撃」となり「責めた」と受け止められます。
当たり前すぎて忘れがちなのですが、どのように受け取る
かは「他者」なのです。いきなり批判をするというのは、
いきなり斬りかかるようなものだと思っておいて方がいい
かもしれません。
(2)抱えてから揺さぶる
まずは「お世話になっております」とか、「おつかれさま
です」とか、「いつもありがとうございます」とか、相手
を認めてから(抱えてから)、「つきましては、これにつ
いてもう少しこうしていただくことは可能でしょうか」と
「提案」するようにすると、相手も気持ちよく提案を受け
入れやすくなります。
どんなに正しいことを言っても、言い方や順番を間違えれ
ば受け入れてもらえません。相手が納得してくれなければ、
正しいことも不正解になってしまうのです。
(3)集中攻撃に見えるような言動は慎みましょう
たとえ、相手がどんなに「非常識」で、「悪い」ように見
えても、みんなで一斉に忠告したら、それは「いじめ」み
たいなものです。そのつもりはなくとも、それを見ていた人は
「怖いな」「おとなしくしておこう」と思うでしょう。
「ふんばろう」では、「気軽にどんどん発言しましょう」
「積極的に自律的に動きましょう」と言っていますが、人間は
そうした「発言」よりも、そこの場での「あり方」を見ている
ものです。いくら「積極性を推奨します」と書いていても、積
極的に動いた人に対して厳しい態度で接してしまったら、誰も
動かなくなります。
(4)初めての参加者も見ています
特に関係性ができている人はそれでも大丈夫かもしれませんが、
初めて入った人が一度でもそうしたやりとりを見たらどう思う
でしょうか?うわ、怖いな、ここではおとなしくしておいた方が
無難だなとなります。これはやってはいけないことなのです。
いわゆる日本の「行政」の「お役所仕事」の慣習は、こうしてす
ぐにできあがります。
「ふんばろう」も立ち上げから4ヶ月以上が経ちました。油断
すればすぐに硬直化した組織と同じ構造になってしまいますので、
そうならないよう、こうしたことは常々心がけておく必要があります。
私も参加してみよう!と自然と思えるような場にしていければと
思います。そうすれば参加する人は自ずと増えていきます。
(5)電話や直接会って話しましょう
メールよりは電話、電話よりは直接会った方が、スムーズに
進みます。こじれる可能性がある案件については特にそうです。
そういう意味でもミーティングや懇親会には、都合がつけば、
できるだけ参加していただければと思います。
(6)休むこと
どんな人でも大変すぎて余裕がなくなれば、気持ちもささくれて
きます。いつもなら一言「ありがとうございます」から始められ
るのに、いきなり用件を言ってしまったがために、こじれること
もあります。時間の余裕は心の余裕なのです(僕が言うのもなん
ですが)。
1000年に一度の災害です。どう考えても長期戦になります。
家族や友人も大事にして、メリハリをつけてやるときはやる、
休むときは休み、地に足をつけて支援を続けていければと思います。
(7)被災者支援を目的としている人はすべて味方です
そして、これだけは忘れないでください。みんな一生懸命生きて、
一生懸命支援しています。空回ることもあるでしょう。でもそれは
一生懸命やろうとしているからです。誰もが不完全な人間です
(僕などできないことばかりです)。誰もが長所半分短所半分。
お互いさまです。そこを認め合いながら、支え合いながら、補い合い
ながら、進んできたからこそ、「ふんばろう東日本支援プロジェクト」
はここまでの支援を実現できたのだと思います。
これからもこのことを忘れずに一歩一歩進んでいきましょう。
西條剛央
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以上ここまで転載。
ちょっと長かったけど、読んでくれてありがとうございます。
僕はこれを読んで「やっぱりな」と思った。
嶺小PTOでは義務、強制のPTAはやめて、できる人ができる時に
できることをやるボランティア制に変えようと動いている。
ここで大切なものは目に見える組織や規約ではなく、
目に見えない雰囲気や気持ちだと感じている。
ネット上のコミュニケーションもそうだよね。
顔を合わせている時と同じように、相手に思いやりを持って
気持ちよくコミュニケーションすればいいんだ。
こういうことを勉強しているといつも思う。
一番こういうことができていないのは身近な家族に
対してだね、、、
こどもやかみさんに「よくいうよ!」と言われるのが
目に浮かぶ、、、
こんにちは。
団長のたまちゃんです。
きょうはいま立ち上げようとしている
活動について書いてみたいと思います。
夏の嶺小夢学校という活動がありますが、
そこのプロジェクトメンバーの話し合いから
派生して、この夏の学ぶ機会の基準に
あてはまらない学びの機会を作ることを検討
する動きが出ている。
たとえば、
嶺小出身の著名人を呼んで講演をしてほしいわ~
とか、
ゲームのプログラミングを教えられる
お父さんに講座を開いてほしいよ、
とか、
いろんな仕事をしている保護者を集めて
高学年向けに自分の仕事について話して
もらう機会を作りたい、
とかね。
いまは、自主的にやりたい人が集まって
各活動を回しているので、こうした積極的
な意見が出てくるのかな。良いことだよね。
しかし、いざやろうと思った時に、
何から始めたら良いのか、すぐにピンと
こないもんだ。
まずはやりたいと思う人が集まらないと
できない。そして、その活動が必要だと
思ってもらえないと、その活動は始める
ことが難しい。
で、今回のメンバーで話していて準備に
動いているのは、まずそのニーズがあるのか
知るためのイベントをやろうとなっている。
これはとても良い動きだと思っているんですよ。
経営の神様と言われたP.F.ドラッカーはこう言っています。
真のマーケティングは顧客からスタートする。
すなわち、現実、欲求、価値からスタートする。
「われわれの製品やサービスにできることはこれである」
ではなく、「顧客が価値ありとし、必要とし、
求めている満足がこれである」という。
つまり、こっちが何やりたいかより、
顧客がそれをほしいか、価値があると感じるか
が大切だということ。
このプロジェクトでいう顧客は誰かというと、
子供達や親だね。だからまずその人たちに
聞いてみようというところからスタートしている。
王道です。はい。
そして、もしこういう活動に関心ある人が
多ければ活動は立ち上がっていくと思うし、
要求に合わせたプログラムが用意されていくと思う。
新しいことを始める時は、まずそれを求めている
人がいるのか?どんなことを求めているのか?
からスタートすればうまくいくんじゃないかなぁ。
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P.S.この活動に興味ある人は、ぜひ話し合いに参加
してみてね。あなたのやってみたい、やってほしい
のアイディアを待っています。
団長のたまちゃんです。
夏休み最大のイベント、子ども祭りが終わりましたね。
ボランティア制で人が集まるのか?と心配したところ
からスタートして、年々サポーターの参加者は増えているし、
ちゃんとイベントが運営できていることは本当に
すごいことだと思わない?
ステキな嶺小PTOの仲間たちと、地域の方々に感謝です。
さて、きょうは、
最近僕が注目している組織を取り上げます。
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」という
活動を聞いたことがあるだろうか?
糸井重里が絶賛した日本最大級のボランティア組織である。
「人を助けるすんごい仕組み
〜ボランティア経験のない僕が、日本最大級の
支援組織をどうつくったのか〜」
西條剛央著
友人のFacebookを通じて知ったこの活動。
一番興味を惹きつけられたのは、
「ボランティア経験のないリーダーが、
日本最大級のボランティア組織を作って運営
している」ということ。
これはきっと何か秘密があるに違いないと、
本を読んでみたよ。
そうしたら今のPTO活動を進める上でも
ものすごく役に立つ情報がたくさんあった。
その中でも、ビックイベントが終わったいま、
タイムリーな話題を一つ。
何かが終わると、「反省会」をやるのは
一見普通なことのように見えるよね。
今回みたいに、例えばこども祭りが終われば
今後の改善のためボラセンでも反省会をやる。
しかし、「ふんばろう」では「反省会」は
やらないようにしているらしい。
理由は、このように書いてある。
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「反省会」は自分たちの足りなかったことに
フォーカスを当てることになるため、気持ちだけで
動いている人のエネルギーを奪うという
ボランティア組織にとっては致命的というべき
欠点を持っているためである。
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なるほど、なるほど。
確かにそうだとも思う。
しかし、マジメな我々は
「でもちゃんと反省をしないと、どんどん
よくなっていかないし、同じ間違いを繰り返し
ちゃうよね」と思っちゃう。
「ふんばろう」ではこう書いてある。
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改善すべきは改善する必要があるし、やってきた。
しかし、それを可能にしているのは反省会ではなく、
みんなで「いろいろ大変だったけどやってよかったね」
と健闘を称え合い、ねぎらい、楽しく過ごす「懇親会」
だと思う。「さらによいものにしていこう」という気持ち
さえ湧いてくれば、おのずと改善はされていくものなのである。
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なるほどねー。
フォーカスすべきは人の気持ちだね。
どれだけ熱を冷まさないようにするか。
やってよかったと思ってもらうか。
そういえば、3丁目もボラセンも楽しく打ち上げ
やったよね。近いうちにサポーターのみんなと一緒に
健闘を称え合う「懇親会」をしよう。
そして、もっとみんなに火をつけちゃおう〜。
ふふふ。
こんにちは。
団長のたまちゃんです。
これから夏のお祭りシーズンですね。
今日は、アメリカでボランティア活動を
学んだことのある女性に聞いた、
お祭りの話をします。
日本ではPTAの活動っていうと
お金を稼ぐような活動はあまりメジャー
ではないと思うのですが、
海外ではファンドレイジング(活動
資金を集めること)が多いみたいです。
それで、お金を集めるために
お店を出したりするわけですね。
日本の感覚だと、お金もらって
何かサービスなり商品を買ってもらう
となると、結構ちゃんとやらなきゃ
いけないって思う人、多いんじゃ
ないでしょうか。
僕はこの話を聞いて、
「それ、ありなんだ〜、、、」
と感心したので聞いてください。
そのファンドレイジングを目的とした
お祭りで、その女性はホットドックを
売るチームになったそうです。
お店は外で、屋台みたいに場所を
作って販売します。
ホットドック作りの工程は、
ソーセージを焼く人
焼けたソーセージをパンにはさんでお客さんに渡す人
こんな感じです。
日本でもし、
この仕事をやるとしたら
ソーセージを焼く人も、
ソーセージをパンにはさんでお客さんに渡す人も、
大人がやりそうですよね。
お金もらうんだから
「ちゃんと」やんないと、って思いますよね?
もし、子供にやらせるとしたら、
相当注意して目を配りそうじゃないですか。
その女性も当然そう思っていたようです。
ところが、
この焼けたソーセージをパンにはさんでお客さんに
渡すこの大事な役割を、この時は5歳くらいの
男の子が担当していたようです。
そして、
焼けたソーセージのうち、
5本に1本はツカミ損ねて落とす!笑
わかります、この光景?
日本だったら、「ちょっと!何やっているの!」
と言って即交代させられますよ、まじで。
ところが、このチームは落としたソーセージに
ついて特に大きなリアクションはしない、、、
ふつう、ありえないですよね?
そして、最後まで落としながらもその男の子に
役割を全うさせたそうです。
で、最後に
「君の作ってくれた美味しいソーセージのおかげで
お金がたくさん集まったよ。ありがとう!」と
そのボランティア活動自体の成功を喜び合うんだそうです。
そうすると、その少年はとても嬉しそうな顔で
誇りを感じるわけです。
でも、もしソーセージを落としたことを
責められて、途中で交代させられたら、
この子はどう思ったんでしょうね。
もしかしたらこういう活動自体が
嫌いになってしまうかもしれないですよね。
その経験は、その女性にとって衝撃的だったようですが、
僕にとっても衝撃的でした。
子供にボランティアの楽しさを教えることを優先する
考え方がみんなで共有されていることがすごいよね。
ボランティア大国アメリカの懐の深さを
見せつけられる思いでした。
いいんだよね、完璧じゃなくて!
まず、活動自体を楽しむ。
自分自身もそうだし、周りにも楽しむことを
優先してもらう。
ボランティアって楽しいものなんだ、
その感覚が一番大事で、それをみんなで育んでいく。
僕たちの活動でそういうものが
子供たちに伝わったら素敵だと思いませんか〜?